サンダージバノラゴンFin【S20最終57位】
【はじめに】
S20お疲れ様でした。今期は最終日前日まで2ロム10位台をキープしていて、シーズン全体を通したらかなり調子が良かったシーズンでしたが、最終日付近は全く勝てなくて、最後は自信がなくなって保存した悔しいシーズンでした。
ただ、ボロボロの中でも最低限の結果は残せたので、記録として記事の形で残しておきます。
【構築経緯】
S14で自分が最終3位を取った構築が自分の中で一番強いと感じたので、この構築を進化させることを目標としました。実際、進化をさせることはできませんでしたが、別のベクトルの強さを引き出すことはできたと思います。
S14の構築記事はコチラ↓
【単体紹介】
サンダー@オボンのみ
194(228)-110-150(252)-146(4)-111(4)-110(20)
特性:せいでんき
技構成:ボルトチェンジ/ぼうふう/とんぼがえり/はねやすめ
・1加速で最速ウーラオス抜き
・S無振りのランドロス抜かれ
いつもの妥協個体サンダーです。基本的にはこのポケモンを初手に投げていました。
呼ぶ地面タイプにとんぼがえり→ウオノラゴンorマンムー着地の動きが相変わらず強力でした。
火力がないHBサンダーは地面タイプにぼうふうを打つ機会が多いのが弱みですが、それを緩和できるとんぼがえりは個人的には冠環境で選択肢に入っていい技だと思っています。
ウオノラゴン@こだわりスカーフ
165-142(252)-121(4)-x-100-139(252)
特性:がんじょうあご
技構成:エラがみ/げきりん/メガトンキック/ねごと
これもいつものです。
エースバーンに強く、サンダーにも触れる回数が少ない。また、他のポケモンにはないバカ火力を持っていて他のポケモンでは替えが利きません。
技構成にねむるを入れるか悩みましたが、相変わらずラグラージ展開が厳しめなので、運ゲが出来るねごとにしました。
177(252)-81-143(60)-192(196)-110-70
特性:アナライズ
技構成:ボルトチェンジ/ラスターカノン/10万ボルト/ボディプレス
・A特化ミミッキュの+2ダイナックルを確定耐え
・C特化サンダーの珠ダイバーン乱数12.5%
・4振りカバルドン抜き抜き(ブリザポス意識)
見た目も性能も最高のポケモンです。サンダーノラゴンで処理が曖昧になるポリレヒレに後投げ出来て、ダイマしても強く、対面操作も出来る。このポケモンも他では替えが利きません。
S14に比べて明らかに露骨なメタは増えていましたが、それでもよく頑張ってくれました。冠環境で一番好きになったポケモンです。
185-200(252)-101(4)-x-80-132(252)
特性:どんかん
新しく採用したポケモン①です。相手のドラゴンタイプと地面タイプに強いこおり打点を持っていて、電気の一貫を切る地面タイプとしての採用です。
地面タイプの結論的な存在だったランドロスのいかくを無効にしつつ、先制技を4倍で打てる点が強く、使い方次第ではもっと評価されていいポケモンだった気がします。(体感、S20はミラーが多かったので、もしかしたら同じ考えの人が多かったのかもしれない)
初手に出しても後発から出しても使いやすく、ダイナックルでの崩しも非常に優秀でした。
ドラパルト@たべのこし
163-126-95-152(252)-96(4)-213(252)
特性:すりぬけ
技構成:ドラゴンアロー/シャドーボール/かえんほうしゃ/みがわり
・H4B76振りのウツロイドにドラゴンアローが確定2発
・最速スカーフウオノラゴンを意識して最速
新しく採用したポケモン②です。ここまでで重いナットレイ、ウオノラゴン絡みに強いポケモンで、この構築の穴を大きく埋めてくれたMVP的な存在でした。
技構成が独特ですが、これはダイマしなくても使いやすいように場持ちを良くした結果、こうなりました。特にシャドーボールがあることで対ミミッキュに対して立ち回りがかなり楽になりました。
ウオノラゴンがナットレイを呼ぶ点、たべのこしとみがわりを見たらかえんほうしゃが読まれない点、サンダーに対してとりあえずみがわりの動きが強い点、霊の一貫を切っていない構築が多い点の以上4点から流行のカバサンダーナットウツロに非常に強く出れました。
シリーズ8に入るまでは、このポケモンを使うのが本当に苦手でしたが、シリーズ9で使えるようになったのは一番の成長だと思います。
ミミッキュ@いのちのたま
131(4)-142(252)-100-x-125-162(252)
特性:ばけのかわ
最後まで定まらなかった枠です。
ドラゴンタイプがとにかく重いのでフェアリータイプがあることでそこの緩和、また対面選出の選択肢の際に詰め駒となる点を評価しています。
ここの枠でもっと強い動きを見つけれれば、構築として完成形になったかなと思います。
【S14からの変更点】
①選出誘導の多用
S14では選出パターンを2パターンにほぼ固定して、そこの立ち回りを極めること、選出のパワーを上げることだけを意識してました。しかし、冠環境後半のS18~20ではプレイヤーのレベルが上がり、ジバノラゴンの通りが悪くなり、それだけでは勝てないことに気付きました。
そこで新しく導入したのが選出誘導です。この考えは個人的にあまり好きではないのですが、勝率をなるべく上げるために必要不可欠だと感じました。
具体的にやったこととしては、「攻撃の圧力が高いポケモンを多く採用して、その受けポケモンを誘って倒す」です。
ウオノラゴン→相手のナットレイを呼ぶ→ドラパルトを通す
ドラパルト→相手のポリゴン2を呼ぶ→ジバノラゴンを通す
マンムー→初手にウーラオスを誘いやすい→初手サンダーの展開が通る
こんな具合です。
この考えは
・S18最終12位のかもねぎなべさんの構築記事
・くろこさんの「選出の仕方を解説した動画」で僕の構築がサンプルとして使われていた時のコメント
の2つを拝見した時に閃きました。
②サイクル選出の逃げ道を多く作る
この構築は初手サンダーのサイクル選出(例:サンダージバノラゴン)と対面選出(例:マンムーウオノラゴンミミッキュ)の2つから成り立っています。その中で核であるサイクル選出の強化が勝率を上げるために必須だと考えました。
そこで初手サンダーが絡む選出のパターンを増やしました。具体的には
①サンダージバノラゴン(基本選出)
②サンダージバドラパ(対カバナットウツロサンダー、ドラパの通りが良いとき)
③サンダージバコマンムー(対ドラゴンタイプを重めに見るとき)
④サンダーノラゴンミミッキュ(ジバコが必要でない少し対面的な選出)
こんな感じです。初手サンダーが多くの構築に一番安定するので、そこをなるべく固定しつつ、選出パターンをひたすら増やしていきました。
【結果】
TN あさひ 最終57位
最終レート2014 96勝48敗
【総括】
なんとか冠環境は6か月間、最終2桁順位にいることが出来ました。
ただ、最後のシーズンは自信が持てなくて保存という死にかけの状態になってしまったのが心残りです。
それでも、ボロボロになりながら「チョッキジバコイル+スカーフウオノラゴン+飛行枠」という自分の中での結論パを最後まで貫けたのは、7世代ではできなかったことであり大きな成長です。
次は大きな結果に結びつけるように特にメンタル面を強化していきたいです。
さて、次の環境は「竜王戦ルール+ダイマックス禁止」ということで僕にとって大きな試練の3か月になるでしょう。もしかしたら3か月まともに結果を残せないかもしれません。
それでも、ポケモンバトルを楽しむ心をずっと忘れずにやっていきたいです。