悪魔的ザシアンボルトマンムー【S22最終33位】
【はじめに】
S22お疲れ様でした。今月は自分が苦手としていた伝説環境ではじめてレート2100に行くことが出来ました。
ただ、構築の完成度にはあまり満足してない(この環境で自分が満足できる構築を組むのはたぶん不可能)ので、今回は簡潔に書きます。
【構築経緯】
現環境では自分が好んでいる「環境TOPにメタを貼り、ミラーにならない構築」を組もうとすると、どうしてもパワー不足になりがちで勝ち切れないなと判断しました。なので、今回は「最大値をひたすら高め、上振れ要素を多く入れる構築」という自分が苦手な部類の構築を考えていきました。
まず伝説枠ですが、今月はザシアンカイオーガムゲンダイナが環境の中心になると予想したので、最大値が取れてそれらと5分に戦えるザシアンにすることにしました。黒バドレックスもこれに該当しますが、上手く構築が組めなかったので採用は見送りました。
前期の最速ダイナと意地ザシアンの流行から、今期ザシアンを使うなら最速がベストだと思いましたが、それだと最大値が取れなくなってしまうのと、同じことを考えている人とのミラーが不安になるので、今回は意地ザシアンにしました。
そうなると、相手のザシアンミラーにどう頑張っても勝てないので、1回引き先となれて90%で先制麻痺を巻けるゴツメ化身ボルトロスと対面で不利じゃなくて技範囲の通りが良い襷マンムーを採用しました。
この3匹を対ザシアン軸に出す選出にするとして、このままだとカイオーガ軸に圧倒的に不利を取るので、ザシアンと攻めの補完が良く、ついでに黒バドレックスにも対面勝てる駒であるチョッキウオノラゴンを採用しました。
ここまでの4匹が構築の軸となります。あとの2枠はザシアン以外での崩しを強く意識しながら、ここまでで重いポケモンをふんわり見れるオボンGファイヤーとスカーフゴチルゼルを採用しました。詳しくは個体紹介の枠で書きます。
【個体紹介】
ザシアン@くちたけん
199(252)-223(100)-150(116)-x-136(4)-173(36)
特性:ふとうのけん
技構成:きょじゅうざん/じゃれつく/こおりのキバ/ほのおのキバ
・メタモンの+2きょじゅうざん確定耐え
・S21最終3位の調整のアッキサンダーがじゃれつく×2でほぼ落ちる
・すばやさは準速エースバーン+2(S21最終2位のザシアン+1)
間違いなく今期遅いザシアンの中で最強だったHABザシアンです。大流行していたマンムーに対して、対面できょじゅうざん→じゃれつくの動きをすることで取り巻きのサンダーにも雰囲気強く出れるのが本当に偉かったです(1ターン目でサンダーに引いてくることはこちら側じゃれつくを打てることを考えるとほぼない)
技構成は汎用のきょじゅうざんとじゃれつくは抜いたら弊害が出まくったので確定枠で、ボルトロスが呼ぶランドロスを誘殺出来るこおりのキバ、鋼タイプへの打点で一番広い範囲にさせると感じたほのおのキバとしました。つるぎのまいがあると、崩し性能が上がりサンダーの処理ルートがひとつ増えるので何度も採用を考えましたが、抜ける技がなかったので今回は採用を見送りました。
185(244)-x-132(236)-145-100-135(28)
特性:いたずらごころ
・すばやさは準速マンムー+3(そこら辺を意識した速いレヒレ意識)
ザシアンに1回だけ投げれるクッションです。クッションとして投げてから、先制でんじはの強い択を作れるのが優秀でした。
また、今期環境に刺さっていた技であるくさむすびを自然に採用出来て、ちょうはつによる確実なゲームメイクがしやすい点等も考えると、使い方によってはもっと評価されていいポケモンなのではないかなと思います。
ただ、90%を外したら即負けの試合があまりにも多い点は弱いです。
185-200(252)-100-91(4)-72-132(252)
特性:どんかん
技構成:じしん/つららおとし/フリーズドライ/こおりのつぶて
今期、一番熱かったタスキ枠です。非接触の高火力物理技と先制技を打てて、こおり+じめんの範囲を持てて、いかくが効かない点が評価されているのだと思います。
つららおとしは、命中90で固定威力85を出せて怯みの上振れがあるのが優秀で、フリーズドライはザシアン軸でしんどくなりがちなヌオーやトリトドンに刺さるので採用しています。
ゴツゴツメットを合わせてH振りまでのザシアンをちょうどじしんでスマートに処理できるのも素晴らしかったです。
ウオノラゴン@とつげきチョッキ
197(252)-121-120-81-116(124)-112(132)
特性:がんじょうあご
技構成:エラがみ/りゅうせいぐん/がんせきふうじ/かみくだく
・黒バドレックスの+2アストラルビットが乱数6.2%
・後攻雨エラがみで耐久無振りカイオーガが確定3発
・すばやさは無振りランドロス抜き(1がんぷうで最速100族抜き)
カイオーガと黒バドレックス対策枠です。ザシアンが苦手なウルガモスに強い点も強力で、ザシアンと非常に相性が良いと感じました。
ただ、上位でマッチングするカイオーガはたべのこし型が多く、その型だとウオノラゴンが非常に動きにくいので、流行にかなり不利だったところは反省点です。(1回だけ運がめっちゃ良くて勝った)
177(252)-x-122(52)-115-130-122(204)
特性:かげふみ
技構成:アシストパワー/コスモパワー/トリック/ねむる
・A無振りヌオーのじしんが確定4発
・トリック後無振り61族(テッカグヤ)抜き
ザシアンを受けてくる駒(ウインディ、ヌオー、ドヒドイデ、エアームド辺り)を機能停止にさせるために採用しました。構築にいるだけで相手の立ち回りを歪ませる独自の性能を持っている点を評価しています。
奇跡的に構築内でこだわりスカーフが余っていたので持たせました。こだわりメガネに比べてトリックが決まりやすい点や、トリック後の相手の負荷が大きくない点が強いです。
Gファイヤー@オボンのみ
188(180)-x-110-150(132)-145-135(196)
特性:ぎゃくじょう
技構成:もえあがるいかり/エアスラッシュ/わるだくみ/こうそくいどう
ここまでで勝つのが厳しいと感じた日食ネクロズマやギルガルド絡みのサイクルを崩すために採用しました。また、構築全体で黒バドレックスの一貫を切っているのも評価点です。
ここの枠はザシアン軸に出せるもうひとつの選択肢であり、崩しの駒となれるヒートロトムと入れ替えながら使ってましたが、Gファイヤーの方が使用感が良かったので、最終的にはこの子を使いました。
【結果】
TN Vaudeville 80勝29敗 レート2100 最終33位
【最後に】
この2か月間、真剣にポケモンと向き合って何度も病んできましたが、考えれば考えるほどこのルールが嫌いになっていきました。
どんな構築を使ってもダイマックスがないことによる命中不安、せいでんきが避けられない構築しか作れない、命中安定の接触しない偉い構築を組んだら環境TOPの超火力ポケモンたちに押されてしまう。
今回は現環境で勝つために自分の好きな組み方を全部捨てて「最大値と上振れ要素をひたすら求める」という自分が嫌いな組み方をしました。これは結果的には正解で、最終日は吹っ切れた気持ちで挑むことが出来たと思います。
シリーズ8も含めて伝説環境の超火力環境が本当に苦手で、暗いトンネルに入っていましたが、やっと抜け出すことが出来て良かったです。
S23は今のところやる予定はないのですが、もしやる気になったら自分の好きなポケモンを軸とした構築を組んでみたいです。とりあえず、シリーズ11がどんなルールか今から楽しみです。
最後に
・不安でメンタルが壊れそうな時に通話に付き合ってくれた方々
・超カッコいいTNをくれためろーる
・最後まで僕のライバルになってくれたゼオンさん
ありがとうございました。
サムネ用