Fakeディンラッシャ【ポケモンSV S10最終70位】
【はじめに】
スポンジです。
簡単にではありますが、S10に使用していた構築を紹介します。
新しいルールになるので、レンタルはすぐ消えると思います。
【構築経緯】
シーズン中盤に「でんじは」を絡めた構築が明らかに数を増やしていると感じました。その中でも筆頭だったのは「初手に投げてくるHBブーストカミ」で、そこに勝つところから構築を組まないと話にならないなと思い、思考を始めました。また、「でんじは」の増加に伴い、対策として地面タイプ(特に気になったのはガブリアス霊獣ランドロス)とキョジオーンが増えているなとも感じました。
それらを踏まえ、初手置きをするポケモンを考えたところ、「ヘビーボンバーを採用したA特化ディンルー」がかなり良さげだなと感じたので、初手置きの軸として採用しました。体感ですが、S10はディンルーを採用している人が最終日前までは少なかったので、不毛なミラーを減らせそうだなと思ったのも決め手になりました。
この型のディンルーは「数的有利を取る(自身がテラスタルするパターンも含む)」か「ステルスロックを撒く」のどちらかの仕事をかなりの対面でこなすことが出来ます。よって次は「ディンルーで場を荒らした後の詰めを行えるポケモン」が欲しいなと感じました。ここは、ディンルーとの相性補完や使い慣れているのもあって「HB残飯ヘイラッシャ」が適任だと感じたので、裏から出す詰めの軸として採用しました。
別の構築でヘイラッシャを使っていた時に「メガネハバタクカミ」を合わせた選出の使用感が良かったので、こちらも同時に採用しました。高速高火力エースとして、ステロと合わせたスイープ性能を期待しました。
ハバタクカミはタイプ受けのサイクルに弱くなりがちなので、ディンルーラッシャと合わせて選出ができる崩し枠が欲しいなと感じました。最初は「剣舞を持ったタスキ悪ウーラオス」を採用してましたが、シーズン終盤でフェアリーテラスタルのキョジオーンの増加を確認したので、「アイアンヘッド」で打点を持てる「おんみつマント持ちのドドゲザン」に変更しました。ヘイラッシャが苦手なサーフゴーやテツノツツミに雰囲気強く出れるのも良いポイントだと感じた点も決め手となりました。
ここまでの4枠が構築の軸となります。あとの2体は「個体解説」の部分で解説します。
【個体解説】
ディンルー@どくテラスタル
特性:わざわいのうつわ
配分:H196 A252 S60
性格:いじっぱり
持ち物:オボンのみ
技構成:じしん/カタストロフィ/ヘビーボンバー/ステルスロック
構築の組み始めです。ミラーが少なく環境に刺さっていると思い採用しました。
A特化にすることで、多くのアタッカーを確定2発で持っていける点が優秀でした。相手にA特化であることをばらさないために「カタス→じしん」で倒すようなムーブもよくしました。
どくテラスタルは、オーガポンの「ウッドホーン」やハバタクカミの「ムーンフォース」を半減に出来て弱点も少ないので、守りのタイプとして無難に強かったです。
マジレス性能は高くかなり強いポケモンでしたが、やはり硬いウーラオスやオーガポン等の対処は面倒で、レギュDで数を減らしている理由も納得しました。
ヘイラッシャ@フェアリーテラスタル
特性:てんねん
配分:H252 B236 S20
性格:わんぱく
持ち物:たべのこし
技構成:ウェーブタックル/ゆきなだれ/あくび/まもる
・キョジオーンに上から攻撃したい場面が多かったので、少しS振り
個人的に9世代で最も信頼できる最強の詰めポケモンです。
「ゆきなだれ」はディンルーで対処が難しいカイリューへの打点として重宝しました。最後の最後まで打点がないフリをして、マルスケを潰した後に決定打として叩き込むムーブをよくしていました。ガブリアスも増えていたので、かなり環境に刺さっていたと思います。
しかし、このポケモンもレギュDではウーラオス絡みへの対応が厳しく、レギュCほどの強さはないなと感じました。しかも、DLCで天敵オーガポンと大量の「はたきおとす」が解禁、S10に関してはキョジオーンの増加で「みがわり」持ちがかなり増えたため、とんでもなく逆風でした。性能めっちゃ好きなポケモンなのに悲しい。
それでも、この構築で1番勝利に貢献してくれたポケモンでした。意味が分からん。
ハバタクカミ@フェアリーテラスタル
特性:こだいかっせい
配分:H4 B124 C124 D4 S252
性格:おくびょう
持ち物:こだわりメガネ
技構成:シャドーボール/ムーンフォース/パワージェム/ほろびのうた
・A特化パオジアンの「ふいうち」を確定耐え
・ミラーや準速龍舞カイリューを意識して最速
「でんじは」と「あまえる」を覚えることを除けば、最高のポケモンです。
配分に関しては、Hにがっつり振った配分と使い分けていたので、一考の余地ありです。
ディンルーラッシャのハバタクカミはブーストエナジー型が採用されがちですが、瞬間火力が出るこだわりメガネ型も全然ありなのではないかなと個人的には思いました。「あくび→めいそう」みたいなシナジーが若干薄いところは難しいですが。
「パワージェム」は炎オーガポンへの打点、「ほろびのうた」は数的有利を取った後の詰め筋として重宝しました。「ハイパーボイス」は認知度が広まってしまい、今ではツツミにゴーストテラスを切られてしまうので、不採用です。
ドドゲザン@どくテラスタル
特性:まけんき
配分:H252 A196 D60
性格:いじっぱり
持ち物:おんみつマント
技構成:ドゲザン/アイアンヘッド/ふいうち/ハサミギロチン
今期の敗因。最終日の環境に飲まれた悲しきポケモンです。
隠密持ちなのに、特性が「まけんき」である理由は、霊獣ランドロスが多すぎたからです。どくテラスタルは、かくとうとフェアリー半減が優秀です。
元々の想定では、キョジオーンに対して後投げをしてテンポを取っていけるポケモンのはずでした。「ハサミギロチン」は不安定要素ですが、ヘイラッシャと合わせることで余裕で何回も打てますし、キョジオーンと一緒にいるカイリューはエアスラでんじは型ばかりだし、そもそも素の火力が高いのでステロと合わせて殴っているだけでわりと崩し枠になれる合法寄りのポケモンでした。
しかし、最終日に謎の「ボディプレス」キョジオーン軍団に大量に破壊されて、僕のレートが100近く消えていきました。あれ、最終日にみんなが使い始めたポケモンだったのか、それとも僕が上位の環境を把握できていなかったのかは今でも不明です。
特性:ちくでん
配分:CS252 あまりH
性格:おくびょう
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:ボルトチェンジ/テラバースト/10まんボルト/とんぼがえり
・最速スカーフ霊獣ランドロス、ウーラオス、イーユイを意識してこちらも最速
自分の対戦録画を見返していた時に、相手の霊獣ランドロスとウーラオスにテンポを取られていることが多かったので、ディンルーに代わる初手要員として採用しました。これらのポケモンを見たら絶対に投げるのではなく、あくまでEasy WINを取れそうな時に投げるイメージです。
「水テラバースト」がかなり強く、想定通り一部の構築にはEasy WINを量産出来ました。
「高速対面操作+ヘイラッシャ(チョッキ枠)」は、視聴者から案として教えてもらって、かなりピンときたアイデアだったので使用感も良く、もっといい結果を残したかったです。
特性:シェルアーマーorそうしょく
配分:H252 A4 B4 C236 D12
性格:ひかえめ
技構成:ヘビーボンバー/りゅうせいぐん/れいとうビーム/かえんほうしゃ
・最終日の朝4時にボックスにいた個体をそのまま連れてきたので、調整意図は不明
霊獣ボルトロスを投げる際に、特殊受けの引き先が欲しかったので、採用しました。
朝4時まではヒードランでしたが、霊獣ボルトロスがテラスタルを切ってしまうと、ヒードランがカイリューへの打点として「テラバースト」を打てない点が気になったので、変更しました。そもそもなんで最終日の朝4時にこんな基礎的なことに気づいてんねんって話ですが。
ヘイラッシャとの相性も良いはずなので、この枠をもっと煮詰めれたらまだ救えたかもしれません。とりあえず練度不足。
【この構築で厳しめなポケモン・並び】
・「ボディプレス」持ちのキョジオーン
・「ぜったいれいど」持ちのパオジアン
・両刀or「ほのおのうず」持ちカイリュー
・後攻対面操作+メガネハバタクカミ
・ディンルーラッシャミラー
・全てのウーラオス
・「はたきおとす」持ち全般
・受け構築全般
【結果とあとがたり】
TN スポンジ 最終70位
めっちゃ悔しいです。
構築はそこそこ自信がありましたが、最終日前に上位帯で対戦している数が明らかに少なく、S10環境に全く合っていない構築を握ってしまいました。構築の練度もかなり低く、もはや最終日は別ルールの環境を見ながら対戦している気分でした。
今後ガチで潜るシーズンは、構築バレをそこまで気にせずに済む匿名ロムでやることを徹底して、しっかり上位帯で環境把握と練度向上が出来るように努めていきたいと思います。
スペシャルサンクス
「Fake」という素晴らしい言葉を生み出してくれたりーさん