Yellowなネクロサンダー【S25最終16位&30位】
【はじめに】
S25で使用していた構築を紹介します。
最終日以外はかなり勝てたので、そこそこは強い構築だと思います。
【構築経緯】
S24で使用していた日食ネクロズマ構築を改良するところから思考を始めました。
S24使用構築の問題点として
①襷カウンター悪ウーラオスへの立ち回りが窮屈
②対面的なカイオーガ構築が多いのでトリトドンの選出機会がない
③対イベルタル構築への勝率が低い
④強力な選出の不足(選出を雰囲気でやっていて上手く言語化出来ていない)
の4つが上がりました。
その中で①と②が特に致命的だと感じたので、そこから取り掛かることに。いろいろ考えた結果、「トリトドン→ステロあくび要員の地面タイプのポケモン」にするというシンプルな解答で①と②、さらには④まである程度解決できることに気付いたので、地面タイプのみを変更し、あとの5匹は努力値配分を微調整して構築完成としました。
なお、③の「対イベルタル構築への勝率が低い」という課題は、僕の力ではどう頑張っても無理と判断して諦めることにしました。ただ、トリトドンの時に比べてステロあくびという最強の誤魔化しが出来るようになったので、勝率は少しだけ上がったと思います。
【構築コンセプト】
・展開選出と対面選出の2つを使い分ける。
・日食ネクロズマかサンダーを通す。
・構築全体のパワーを高めにし、キツい構築はプレイングとパワーで誤魔化す。
S24との変更点のみを中心に書きます。
【個体紹介】
日食ネクロズマ@ラムのみ
203(244)-186(68)-147-x-129-134(196)
特性:プリズムアーマー
技構成:メテオドライブ/サイコファング/りゅうのまい/つきのひかり
・1加速で最速130族抜き
・Hはなんとなく奇数、あまりA(A実数値181さえあればステロ込みの1舞ダイスチルで悪ウーラオスを落とせる)
環境の穴をついた性格ようきの日食ネクロズマです。
竜王戦ルールでは、全体的にパワーを求めたことによる準速の個体が多く、そこを1舞で抜けるようにしました。特に顕著だったのがバシャーモとドラパルトで、それらのポケモンで日食ネクロズマに対抗してこようとしたザシアン軸は、ほとんどぶっ飛ばすことが出来ました。
カバルドン@オボンのみ
212(228)-132-169(124)-x-112(156)-56(S個体値22)
特性:すなのちから
技構成:じしん/ステルスロック/あくび/ふきとばし
・最遅ラグラージ-2(たまたま生まれた個体)
・ようきAぶっぱザシアンの+1きょじゅうざんをオボン込みで2耐え
・ようきウーラオスのハチマキあんこくきょうだをオボン込みで2耐え
・残りをなるべくDに厚く
日食ネクロズマのサポートが出来るステロあくび要員として採用しました。
カバルドンのケアが薄い構築には積極的に初手から展開していきたいので、幅広い攻撃を1発は耐えるようにぼうぎょは最低限にして残りをとくぼうに回しました。
いじっぱりザシアンの+1きょじゅうざん×2は乱数で落とされてしまいますが、逆にその情報を得たことは「日食ネクロズマで1舞すればザシアンを確実に抜けること」を意味するので、後の立ち回りでそこまで不安を持たずに対戦をすることが出来ました。
シーズン中盤まではラグラージを使用していましたが、あまりにも相手のみがわり持ちにストレスが溜まったため、「ふきとばし」が出来るカバルドンに変更しました。
日食ネクロズマと組む以上、回復を阻害してほしくない場面が数多くあったので、シーズン終盤に特性を「すなおこし」からほぼ死に特性の「すなのちから」に変更しました。
砂によるタスキ潰しが欲しい場面もありましたが、ダイマ枯らしなどでサイクルをする際に、天候が砂に書き換わると嫌な場面が数多くあったので、こちらの特性で正解だったと思います。
サンダー@いのちのたま
165-x-106(4)-177(252)-110-167(252)
特性:プレッシャー
技構成:ボルトチェンジ/ぼうふう/ねっぷう/はねやすめ
カイオーガ軸に対して初手に出す選択肢が欲しかったため、特性順でスカーフ判定が出来る「プレッシャー」に変更しました。
ウオノラゴン@こだわりスカーフ
197(252)-111(4)-124(28)-x-105(36)-130(188)
特性:がんじょうあご
技構成:エラがみ/げきりん/けたぐり/ねむる
S24の配分が準速ウオノラゴンと同速であるというアホなことにシーズンが終わってから気付いたので、配分を見直しました。とくぼうを少し削って準速ネクロズマ抜きまでSラインを引き上げたことで、相手のウオノラゴンや速い(と思われる)ネクロズマに対して拾えた試合がいくつかありました。
また、「ねごと」を全く打たないことに気付いたので、ダイウォール媒体をテッカグヤ絡みや受け構築にTODが出来る「ねむる」に変更しました。この変更は間違いなく正解でした。
201(244)-76-87(12)-176(236)-151(4)-82(12)
特性:フェアリースキン
技構成:ハイパーボイス/マジカルフレイム/シャドーボール/でんこうせっか
・おくびょう黒バドレックスのメガネサイコショックを確定耐え
配分を少し見直しただけで、基本的な変更点は無しです。
ここの枠はずっと変えたいと思い、1か月間悩み続けましたが「ガブリアス入りのカイオーガ軸」「なんか謎にめっちゃ当たる黒バドレックス軸」「ドヒドイデがいないジガルデ軸」の3つに勝率が上がる点が魅力だと感じ、最後まで使い続けました。
シーズンが終わっても、僕が使いこなすことのできる替えのポケモンは思いつかないので、間違ってはいないのだと思います。
175-182(252)-120-x-81(4)-163(252)
特性:ふかしのこぶし
技構成:あんこくきょうだ/インファイト/カウンター(かみなりパンチ)/ふいうち
ミミッキュ入りが増えたと感じたため、性格をようきに変更しました。
カウンターの枠は、ダイマを絡めてレヒレやホウオウ絡みのサイクルをワンチャン破壊出来る「かみなりパンチ」にしていた時期もありましたが、カウンターで運ゲする方が勝てるシーンが明らかに多かったので、最終的には偉ぶるのをやめておとなしくカウンターにしておきました。
この枠もぶっちゃけ替えのポケモンはいないかと1か月間結構考えましたが「あんこくきょうだ」という技が強すぎるので僕の頭の中にはいませんでした。
【選出】
展開の基本選出です。カバルドンが動きやすいザシアン軸やムゲンダイナ軸、その他の行けそうな伝説の構築に対して選出します。どんなキツい構築でも、この選出なら一部の伝説以外は誤魔化せます。
ザシアン軸→カバルドン+日食ネクロズマ+サンダーorウオノラゴンor悪ウーラオス
ジガルデ軸→カバルドン+サンダー+日食ネクロズマorニンフィア
②初手サンダーのパターン
サンダーに初手ダイマを雑に切って数的有利を取るか、ボルトチェンジで展開します。カイオーガ軸、日食ネクロズマ軸、イベルタル軸、ホウオウ軸にはこの選出をしていました。
日食ネクロズマ軸→サンダー+悪ウーラオス+ウオノラゴンor日食ネクロズマ
ホウオウ軸→サンダー+ウオノラゴン+カバルドンor日食ネクロズマ
③初手ニンフィア+(サンダーウオノラゴンorウオノラゴン悪ウーラオス)
前者はサイクルチックなカイオーガ軸(オーガサンダーナットやガブリアス入り)に対しての選出で、後者は黒バドレックス軸への選出です。最低限引けるだけの対面選出です。
④初手悪ウーラオス+誰か2匹
主にカバルドンが動きにくいザシアン軸(ミトム入りなど)や黒バドレックス軸、その他マジで勝てない伝説(ディアルガ軸とか)に対しての選出です。初手悪ウーラオスで雑に荒らしていきます。
ザシアン軸→悪ウーラオス+日食ネクロズマ+カバルドンorウオノラゴン
⑤初手日食ネクロズマ+誰か2匹
主にゼルネアス軸やザシアン軸に対しての選出です。ゼルネアス軸はほぼテッカグヤがいるので、初手ゼルネアスだけ警戒しておいて、後に出てくるテッカグヤに対してサンダーやウオノラゴンで崩しを狙います。
ゼルネアス軸→日食ネクロズマ+サンダー+ウオノラゴン
⑥初手ウオノラゴン+誰か2匹
エースバーン入りのカイオーガ軸、カバルドンが初手に投げにくいザシアン軸、ホウオウ軸に対しての選出です。受けるのが厳しい炎タイプがいる場合は、この選出をよくしていました。
ホウオウ軸→ウオノラゴン+サンダー+日食ネクロズマorカバルドン
このように6匹の初手パターンを事前に言語化してS25の対戦に挑んでました。上記の選出はよくした代表的な選出です。
各伝説ごとになるべく多くの選出ルートを取れるようにしました。特にザシアン軸には、ニンフィア以外の5体が全員いい感じに出せるようになっています。
展開選出と対面選出の割合は、ほぼ同じくらいだったと思います。
竜王戦ルールではサイクルをしっかり回すのが自分の技量では無理だったので、いつもより対面選出の色を強くしました。
【結果】
TN Glass lid 最終16位
TN Shared Half 最終30位
【最後に】
久しぶりに1桁を狙えるくらい調子が良かっただけに、本当に悔しいです。伝説ポケモンが解禁されてから、間違いなく一番勝てたシーズンでした。
最終日前日には2ロム20位以内、しっかり1ページ目も見ていたので、S25は本気で勝てると思っていました。しかし、最終日の強者達には敵いませんでした。
①自分が普段扱わないタイプの構築であったことによる経験の弱さ
②僕自身のメンタル、プレイングの弱さ
③S25は日食ネクロズマが環境的に逆風だった
辺りの原因が絡んでいるのかなと思います。特にカバルドンの使い方に関しては、最終日の対戦まで自分でも引くレベルで本当にヘタクソで、しょーもないプレミを連発して負けて病んでました。
ただ、竜王戦ルールの中では自分の結論に近いと言えるような一番良い構築を組めたと思うので、そこは良かったです。
と思っていたんですけど、日食ネクロズマ軸の結論はS26の最終1位構築でしたね。
僕はいつまで経っても弱いままで悲しいです。