蒼炎のイケメンin鎧の孤島[S8最終62位]
[はじめに]
S8にて使用した構築の紹介になります。
[構築経緯]
①環境に刺さっていると感じ、個人的に世界一カッコいいポケモンだと思っている「インテレオン」を構築の軸として採用しました。
②インテレオンはポリゴン2や相手の水タイプが苦手なので、補完として「HDベースのナットレイ」を採用しました。
③ナットレイはエースバーンに一方的に弱いので、エースバーンメタとして前期使用感の良かった「アッキの実3ウェポンカバルドン」を採用しました。
この3体を一応基本選出としました。
④インテレオンの技範囲が通し辛い受け気味の構築やナットレイサイクルに選出していける「両刀エースバーン」を採用しました。
⑤エースバーンと相性が良く(相手のドラパルトの引き先になれる)、ここまでで重めなギャラドス入りに対して選出できるポケモンとして「トレースHBベースのポリゴン2」を採用しました。
⑥インテレオンが出しにくい崩し性能の高い水技受けがいる構築(特にラプラスを意識)に対して選出していけて、ポリゴン2+キッスみたいな並びに強く、対面性能と崩し性能の高いポケモンとして「頑丈弱点保険ジバコイル」を採用しました。
[個体紹介]
インテレオン@襷 *キョダイ個体 激流
145-94-85-194(252)-86(4)-172(252)
熱湯/冷ビ/エアスラ/礫
・耐久無振りゴリランダーに冷ビが83.4~99.4%、礫が16.0~19.4%(目安)
・耐久無振りドラパルトに冷ビ+礫が104.2%から入る
・エアスラが耐久無振りウーラオスに78.8~93.7%
・キョダイソゲキが無振りミミッキュに108.4%~127.6%
・キョダイソゲキがH244D12振り輝石持ちポリゴン2に対して53.4~62.8%
・補正なし252振りドラパルトのドラゴンアローが80.0~95.1%
・準速エースバーン意識でSラインは準速。ダウンロード意識でB<D
構築の軸。僕が8世代新登場ポケモンで一番好きな子です。
上記のダメージ計算の通り、数値が微妙に足りないポケモンではありますが、水技受けをゴリランダーに一任していたり、水技受けがいないような構築にはこのポケモンの素早さと技範囲が本当に良く刺さりました。また、このインテレオンは初手に出すだけでなく後手から襷と激流を生かしたストッパーとして動かすことも可能で、今まで使っていた初手ダイマックス前提のインテレオンに比べたら、かなりいろんな使い方が出来るようになったなと感じました。
技構成に堪えるが欲しい場面が多かったですが、上記の4つの技はどれも必須級の技だったので、今回は採用には至りませんでした。性格を控え目にしている理由はゴリランダーへの乱数意識です。攻撃を下降補正にしても、礫のダメージはさほど変わりませんが、特攻は特化にすることで冷凍ビームのダメージが大きくずれます。
キョダイ個体にしてる理由は瞬間火力が出せる、無振りミミッキュをワンパン出来る、そして何よりビジュアルがカッコいいからです。また、数こそ少ないですがトリトドンにキョダイソゲキを決めて即降参されるみたいな試合が3試合ほどありました。
「インテレオンがガラル御三家の恥」だとか「ガラルの水タイプ御三家はアシレーヌだ」というネタツイートをあちこちで見かけて、過去何シーズンかインテレオンを強いポケモンだと信じて戦ってきた自分からしたら、この現状を密かに悔しいと感じていたので、このポケモンの強さは自分が証明するんだという気持ちを持って戦っていました。
このポケモンを使う上で大事なことは
・襷を盾に時には強気の居座り行動をして相手の釣り交換を成立させなくすること
・クッション(ナットレイやポリゴン2)に引いた後、決めなきゃいけない場面(相手のヒトム引きが予想される場合が代表的)で釣り交換を決めて相手のポケモンにどんどん負荷をかけていくこと
の2点です。選出率はおそらく7~8割くらい。本当にカッコよくて強かったです。
ナットレイ@オッカ 鉄の棘
181(252)-114-166(116)-x-169(140)-22
パワーウィップ/ジャイロ/叩き/やどりき
・補正なし252振りウーラオスのインファイトが82.8~97.2%
・ダウンロード意識でB<D
インテレオンと相性の良いポケモン。身代わりポリゴン2にも抗えるようにこの技構成となりました。構築全体でウーラオスが重くなければ、パワーウィップはボディプレスとの選択になると思います。
追加効果にひたすら泣かされるポケモンではありますが、僕はポリゴン2に後投げ出来て、サイクルが可能であり、インテレオンと相性が良いポケモンが、この子しか思いつかなかったので、環境が完全に逆風ながらも仕方なく使い続けました。
カバルドン@アッキ 砂起こし
215(252)-132-182(220)-x-97(36)-67
地震/ヘビボン/ボディプレ/怠ける
・C1段階上昇補正有り252振りポリゴン2の冷凍ビームが83.7~99.5%
・補正なし252振りエースバーンの珠キョダイカキュウが50.6~60.0%→アッキ発動後34.4~40.4%
ナットレイと相性が良いポケモン。物理エースバーンメタとしては最強のポケモンだと思っています。今期は特殊エースバーンが一定数いて、状況によっては簡単に3タテされるので3タテされるたびに発狂してました。ただ、特殊エースバーンは初手ダイマックスによるものが多いと感じていたので、初手インテレオンという基本選出をしていれば、ある程度誤魔化せていました。
なんか、今期は何人かこの型を使っているのを対戦している時に感じたのでちょっと嬉しかったです。ちなみに僕はこのカバルドンのことをバカな僕が考えたカバルドンということで「バカルドン」といつも呼んでいます。
エースバーン@珠 *キョダイ個体 リベロ
155-145(68)-85-127(244)-95-164(196)
エレキボール/シャドーボール/とび膝蹴り/飛び跳ねる
・最速ウーラオス抜き
・H252振りドヒドイデにダイサンダーが96.1~114.0%
・H244振り輝石持ちポリゴン2にとび膝蹴りが90.0~106.2%
・ダイジェット+ダイホロウがHBカバルドンに対して96.6%から入る
・ダウンロード意識で下降補正は防御方面
インテレオンの技範囲が通り辛いドヒドイデやハピナス入り、ギャラドス+ジバコイルみたいな並びに対してダイマックスエースとして選出しました。
かなり変わった技構成ですが、この4つの技構成は以下の強みがありました。
①ダイジェットの素早さ上昇+エレキボール
ダイジェットで素早さを上げまくることがエレキボールの威力上昇に繋がります。また、ダイマックス時にダイジェットで素早さを上げまくっておいた場合、ダイマックスが切れた後エレキボールで電気タイプになって相手のダイジェットを半減でしっかり耐えてから上から飛び跳ねるを打ってダイマックスを枯らすという動き(特にトゲキッス対面でよくやりました)も非常に強力でした。
②ダイホロウの防御ダウン+物理技
ダイホロウの防御ダウンと物理技の相性が良く、物理最高打点のとび膝蹴り、相手のダイマックスを枯らせる飛び跳ねるとのシナジーが素晴らしかったです。
③ポリゴン2+ドラパルトという並びの択緩和
エースバーンとポリゴン2が対面して自分がポリゴン2を選出できてない際に、ポリゴン2のダイマックスダイアタックとドラパルト引きが嫌だなと思う場面がかなりあったので、あえてポリゴン2対面で一回シャドーボールを打ってゴーストタイプになることで全ての行動を最低限ケア出来て、択を先延ばしにすることが出来ます。たまにやる行動ですが、この行動が正解となった場面は何度もありました。
配分は一考の余地がありますが、正直この型めっちゃ強かったので来期以降ちょっとだけ流行るんじゃないかなと勝手に思ってます。もし流行ったらバカな僕が考えたエースバーンということで「バカ豪炎寺」とでも言ってやってください。
ポリゴン2@輝石 トレース
191(244)-x-145(172)-126(4)-126(84)-81(4)
放電/冷ビ/守る/自己再生
・ドラパルトの補正あり252振り珠ダイドラグーン(ドラゴンアローが媒体)が43.4~51.8%
・ドラパルトの補正なし252振り珠ダイドラグーン(流星群が媒体)が43.4~51.8%
・ギャラドスの補正なし252振り珠ダイジェットが40.8~49.2%
エースバーンを選出する際に厄介なドラパルトへの引き先、エースバーン以外のポケモンとギャラドスが対面してしまった時のギャラドスへの引き先として採用しました。
ギャラドスへの引き先として採用してるので、HBベースですが補正あり252振りの珠ダイドラグーン(流星群が媒体)だとかなり悪い乱数で落ちてしまうのでHDベースの個体も一考の余地があると思います。
守るはダイマックスターン枯らしやTODをする際に上手く機能しました。また、構築全体で格闘タイプが一貫してるので、相手のエースバーンの安定行動になるとび膝蹴りを透かして勝った試合も2試合ほどありました。
ジバコイル@弱点保険 頑丈
177(252)-x-135-191(188)-110-89(68)
10万/ラスカノ/ボディプレ/鉄壁
・無振りアーマーガア抜き抜き(無振りアーマーガア抜きまで振ったラプラス意識です)
・ダイマエースバーンに+2ダイサンダーが95.1~112.2%(珠ダメ込みでかなりいい乱数)
・補正なし252振りエースバーンの珠キョダイカキュウがダイマックスジバコイルに82.2~97.7%
インテレオンが出しにくいラプラス入り、構築全体で少し重いトゲキッスやニンフィアへの圧力、その他の構築への誤魔化し要因として採用しました。シンプルに対面性能が高くて強かったです。
[主な選出パターン]
基本選出。ダイマックスをどのポケモンに切るかの選択が非常に難しいです。
②エースバーン+ポリゴン2+誰か
エースバーンを通したい時にする選出。あと一匹はインテレオンかカバルドンが多かったです。
③ジバコイル+誰か2匹
ジバコイルが通っていそうな時にする選出。初手のジバコイルで数的有利を取っていきます。
[結果]
TN スポンジ 最終レート2115最終62位
TN Diva 最終レート2032最終213位
Divaの方で、最終30位以内を目指して特攻してレート2115から2勝したので、恐らくレート2140近くまでは行ったんですが、ここで勝ったら保存って試合で負けてしまい、そこから全敗して世界が終わりました。
[最後に]
単体で見たらかなり強いポケモンを考えることが出来ましたが、構築全体の完成度は全然自分が満足出来るレベルのモノではなく、リベロエースバーンが来てからの2シーズンは自分の満足出来る構築が組めませんでした。本当に悔しいです。