食べ残しカイリュー+チョッキジバコイル+高速エース[S12最終8位&14位]

[はじめに]

S12お疲れさまでした。今期は久しぶりに最終1桁を取ることが出来ました。新環境1シーズン目は毎回苦手意識があったので、このような結果になって素直にうれしいです。それでは使用構築を紹介していきます。

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↑全体を一目で見たい人用とレンタルチームの画像

レンタルチームは最低でも12月20日までは公開しておきます。この記事を最後まで見て、軸だけでも面白そうだなという感想を持ちましたら是非使ってみてください。もし何か質問等ありましたら、Twitterの@spokemon929までお願いします。

 

 

 

[構築経緯]

現環境の攻めコマのトップメタであるエースバーン+サンダーの2匹の並びに対して、サイクルを回して受けから攻めに切り替えることが現時点の自分の実力では難しいと感じたので、1匹で対面から誤魔化せないかと考えました。その結果、「羽休め持ちのカイリュー」が条件にマッチしていることをシーズン終盤に気づいたので、ここから構築を組んでいきました。

 

 

 

[個体紹介]

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カイリュー@食べ残し  マルチスケイル

177(84)-x-115-142(172)-120-145(252)

エアスラッシュ/冷凍ビーム/火炎放射/羽休め

・1加速で最速ドラパルト抜き(ついでに80族ミラー意識)

・陽気ウーラオスの暗黒強打2連発をマルチスケイル発動と食べ残しの回復量込みでほぼ2回耐える(対面は羽休めから入ることで、突っ込んできた場合にデメリット少なめでハチマキ等の型を見ることが可能)

・C特化サンダーの珠ダイジェットがHP満タン時46.8~55.3%(羽休め+食べ残しの回復量で再びHP満タンになる)

・冷凍ビームがH252振りの霊獣ランドロスに対して100.0~118.3%

 

初手ダイマックスのケア、ダイマックスエース、羽休めによる最後の詰めと様々な動きが可能な最強ポケモンです。終盤に思いついたため、使った日数は少ないですが、単体だけで見るとマジで使いやすいという確信があったので、このポケモンだけは今からそこそこ語ります。

 

特殊型で採用することで、ダイマックスしてない状態でも使いやすくなったり、物理型だと勘違いしてきた相手にeasy winを狙えたりしました。

 

技構成はダイマックスしなくても強い命中安定で固めました。

ダイジェットになり、タイプ一致で打てる命中安定の「エアスラッシュ

ランドロスやサンダー等の飛行タイプに打てる「冷凍ビーム」

二つの範囲が通りにくい鋼タイプに刺さる「火炎放射」

最強の技「羽休め」

です。ただ、炎技は素で打つ機会が少なかったので、H振りナットレイに97.2%から入ってワンチャンを狙える「大文字」やウツロイドジバコイルメタになりダイアースを打つことで自らの特防を上げれる「地震」でもよかったかもしれません。

 

持ち物が食べ残しである理由は、CSベースの珠サンダーのダイマックスを枯らせるため、マルチスケイルの弱点である天候ダメを気にしないようにするため(カバルドンの砂や自らのダイアイス)、単純に場持ちを良くするためなどです。

 

初手ダイマックスをしてきそうな構築や相手の型を判別したい場合に、とりあえず羽休めの行動が裏目に出ることが少ないです。

ただ、終盤流行ったサンダー+ウオノラゴンの並びはサンダーの初手ダイマックスの可能性が低めなのでだいたい冷凍ビームから入って削りを入れてました。後にこの削りが裏の高速アタッカーで詰める際に役に立ちます。

逆にこちらが初手ダイマックスをすることで数的有利を取ることもできるため、状況によってベストな行動を取ることが出来ればかなり試合を有利に進めることが出来ます。ただ、被弾回数が普通のポケモンよりも多くなるゆえに、使いこなすのも当然難しかったです。僕自身も試合全体を振り返ってみれば、いらないところで体力管理をしてたりダイマックスのタイミングを間違えたりとプレイングミスをした試合がたくさんありました。

 

カイリューは僕自身が飛行タイプで一番好きなポケモンで、7世代でも特殊カイリューを使ってたのですがレート2050近くまでが最高でした。過去に2100に行けずに挫折した経験があったので今回リベンジできてよかったです。最高のポケモン

 

 

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ジバコイル@チョッキ アナライズ

177(252)-x-143(60)-192(196)-110-69

ボルトチェンジ/ラスターカノン/10万ボルト/徹底光線

・A特化ミミッキュの+2シャドークロー媒体のダイホロウ確定耐え(だいたいのアッキミミッキュの+2ダイナックルも耐えるイメージ)

・耐久無振りサンダーに羽休めをされた状態に10万ボルト+通常状態に10万ボルトが99%から入る

・C特化珠サンダーのダイバーンが85.3~101.1%

・素早さは無振り50族抜かれで、4振りカバルドン抜き(なるべく後攻でボルトチェンジを打ちたいため)

 

カイリューや後述する高速アタッカーと補完や動きの相性が良いクッションです。役割対象(一番多いのはレヒレ)に後投げをしてボルトチェンジやラスターカノンで圧力をかけていきます。

 

技構成は電気技2つとラスターカノンは個人的に確定枠で、徹底光線はミラーやドリュウズ意識の「ボディプレス」、素早さを下げるダイアタックになる「破壊光線」でも良いと思います。一応、徹底光線のメリットは

・威力が10高いダイスチルを打てること

ダイマックスしたアーゴヨンに対して攻撃を一発耐えて自主退場かつ大ダメージを与えることでビーストブーストを発動させずに裏のウオノラゴンで縛れること

カバルドンを無理やり突破出来ること

などがあります。

 

今の環境はクッションが場に残ってしまうとそこからサイクルを回すのが難しいと思っているので、対面操作と高火力で負荷をかけることが出来るジバコイルみたいなクッションは個人的に非常に使いやすく感じています。

 

 

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ウオノラゴン@スカーフ 頑丈顎

165-142(252)-121(4)-x-100-139(252)

エラがみ/逆鱗/ギガインパクト/寝言

アーゴヨンやカプ・コケコを意識して最速

 

高速アタッカー①。基本的には最後の詰めで使いますが、初手から出して圧力をかけたり初手ダイマックスを誘発してジバコイルに引いて相手のダイマックスを弱く使わせる動きも可能です。

 

技構成はタイプ一致技2つとダイウォール媒体は個人的には確定枠で、ギガインパクトの枠はドヒドイデ意識やサイコフィールドを貼れる「サイコファング」や、ナットレイ絡みに攻撃を上げるダイナックルを打って崩し性能を上げる「けたぐり」などと選択だと思います。一応、ギガインパクトは素早さを下げるダイアタックを打つことが出来るので、縛るという意味でスカーフと非常に相性が良いです。

 

ただ、このポケモンはかなりメタられた印象があり最終日付近はあまり出せませんでした。一時期、タイプ補完の綺麗さを意識してスカーフレヒレで代用していた時もありましたが、皮を剥がしたダイマックスミミッキュを削り切れないことが多かったので、レヒレでは代用が利きませんでした。

 

特定のポケモンがいたら選出というよりは、通りが良いと判断したら積極的に選出していくイメージです。

 

 

 

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悪ウーラオス@襷 不可視の拳

175-182(252)-121(4)-x-80-163(252)

暗黒強打/インファイト/カウンター/不意打ち

ミミッキュ意識で最速

 

高速アタッカー②。ウオノラゴンと攻めの補完が良く、ウオノラゴンより通りが良かった印象です。

 

ヒレへの打点となる毒づきが欲しい場面はありましたが、それ以上にカウンターが強かったです。相手のウオノラゴンやダイマックスした物理アタッカーに非常に有効に働きました。

 

このポケモンが出た当初からかなり自分の構築にはこの子が入ってくることが多いのですが、性能がめっちゃ好みです。

 

 

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ドサイドン@ラム  ハードロック

205(120)-184(188)-151(4)-x-75-93(196)

地震/ロックブラスト/炎のパンチ/剣の舞

・特化エースバーンの珠とび膝蹴りが85.8~100.9%

・+4ダイアースでHB特化カバルドンが確定1発

・素早さは20振りのエアームド抜き

 

諸説枠①。あまりにもレジエレキ、フェローチェが重かったので、そこに強い地面枠として採用しました。また、基本選出はサンダーを誤魔化しで処理しているところがあったので、サンダーの選出抑制も果たしてくれたのも大きかったと思います。

 

流行りのカバナットウツロサンダーの並びや受け構築に強く出るために剣の舞型にしましたが、この構築には合ってなかったので別の型で採用するべきでした。

 

 

 

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パッチルドン@弱点保険  ゆきかき

185(156)-108-134(92)-111(4)-101(4)-107(252)

電撃嘴/つららばり/フリーズドライ/身代わり

・ゆきかき発動後最速ドラパルト抜き

・陽気ウオノラゴンのエラがみが82.7~97.2%

・無振りヌオーの熱湯が21.0~24.8%(対面で身代わりを残すことが出来る)

・無振りラグラージクイックターンが17.8~21.6%(対面で身代わりを残すことが出来る)

・H振りのヌオーにフリーズドライが102.9~124.7%

・+2つららばりダイアイス+珠ダメージ+霰ダメージでダイマックス耐久無振りサンダーをほぼ落とせる

・特化ブリザポスのダイアースが85.4~101.6%

・H振りブリザポスに電撃嘴と+2電撃嘴が99.9%から入る

 

諸説枠②。めっちゃダメージ計算を載せましたが、対面性能を高めたダイマックスエースという認識で大丈夫です。

 

役割対象はヌオー入りの受けループやラグラージのステロ展開です。また、ここまでで重い相手のドラゴンタイプ(特にカイリュー)や氷タイプ(特にブリザポスやガラルヒヒダルマ)入りにもワンチャン出してました。

 

運用方法は基本初手ダイマなので、扱いが非常に難しく、この構築には合っていなかったと思います。ただ、最終日はそこそこ3タテしてウケました。

 

 

 

 

[基本選出]

カイリュージバコイル+ウオノラゴンor悪ウーラオスが基本選出で、8割以上この選出をしてました。役割対象が来たら、ドサイドンやパッチルドンを選出に絡めるイメージです。

 

 

 

[相手してて厳しいポケモン]

・サンダー、カプ・レヒレミミッキュ

この3匹はわりと雰囲気で処理していたので展開を間違えると普通にボコボコにされてました。

・ブリザポスやヒヒダルマフェローチェ等の強力な氷打点を持つポケモン

カイリューを絡めた選出がしにくくなるので、厳しいです。パッチルドンやドサイドンが通ればワンチャン勝てます。

・相手のカイリュー

僕の中でカイリューは最強ポケモンだと思っているので、普通に相手のカイリューに何回もボコボコにされてました。

 

 

 

[結果]

TN Protean 最終8位 最終レート2168

TN みぬき 最終14位 最終レート2157

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[スペシャルサンクス]

・環境考察をする際に一緒に語ってくれて、今期も最後まで僕のライバルになってくれたゼオンニキ。真剣なポケモンの話がたくさんできてめっちゃいい刺激になりました。

・Frontierのチームメンバーであるきよみずさん、つねもりさん、Uruさん。毎週通話しててモチベーションをもらってました。11月個人全敗の戦犯でマジでごめんなさい...

・終盤、何回も通話に付き合ってくれたユキさん、びゃくやさん、ペクチンさん、ミズハさん、めろーるさん。おかげで最低限のメンタル管理が出来ました。

 

[最後に]

運も良かったとはいえ、2回目の最終1桁は素直にうれしいです。ただ、補完枠とメンタルさえしっかりすれば最終3位以内をワンチャン狙えるのではないかというくらいには軸に自信があったので悔しい気持ちもあります。

正直な話、カイリューがひたすら最強で、この環境が終わるまで公開するか悩んでいたのですが、S12の終盤にたくさん潜り過ぎたこと、並びが特徴的であること、Frontierで活躍させることが出来たこと、S13以降の上位対戦では食べ残しを見た瞬間に特殊型をケアされる気がして、自分が究極の目標としている最終3位以内を狙うのはこのままやっても難しいと判断したことから本構築を公開しました。

っていうカッコいい理由をつけたかったんですが、一番は自己顕示欲です。普段、何もできないクズ人間だということがよくわかりますね。こんなんだから、僕は最上位プレイヤーになれないんですよね。弱い...

間違いなく構築を公開したことを後悔する日がやってくると思いますが、その時は「どんだけ調子が良くても僕は1桁止まりの人間だから何やってもそこが限界だよ」って自分に言い聞かせたいと思います。逆に「お前の記事なんて誰も注目しないよカス」っていう真理に気づいた時は幸せ~って言いながら、もう一回似たような構築を考えてみようと思います。

世界一キモいあとがたりになってしまいました。最近自分のことが嫌いになりすぎて、生きてて毎日がひたすら鬱です。早くこの世から消えたい気分です。こんな駄文を最後まで読んでくださった方は本当にありがとうございました。